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子どもの命を大切に思うなら食料をムダにするな

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日本では昔から「水と安全はタダ」と言われてきましたが、その常識が覆りつつあります。それは、ミネラルウォーターや防犯設備が売れていることからも推測できますが、「水」に関してはそのレベルにとどまりません。世界的な「水不足」が起きているのです。

『水に流せない「水」の話 常識がひっくり返る60の不思議』

そこで今回は、世界的な水不足の現状とその将来について理解し、「今、わたしたちにできることは何か」を本書を参考に考えてみたいと思います。

「安全な水」不足の現状

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世界規模で考えると、8人に1人が安全な水が飲める環境にありません。

特に発展途上国では、上下水道設備が整っていない、または、水道設備そのものがまったくない場所が依然として多いため、汚染された可能性のある井戸や川、湖などの水をやむをえず使用するしかありません。こうした安全な水を利用できない人口は、発展途上国では16%、サハラ砂漠よりも南のアフリカ地域にいたっては40%もあるのです。

不衛生な水を利用することは、伝染病の蔓延につながります。劣悪な水環境における代表的な伝染病、例えばコレラや赤痢などで犠牲になる乳幼児は、年間500万人もいるのです。つまり、6.3秒に1人の割合で、不潔な水を飲んだため、乳幼児が死んでいる計算になります。赤ちゃんの体重における水分比率は約80%という高い割合を占めているため、大量の汚れた水に耐えられないのです。

また、世界中の5人に1人は屋内にトイレがない環境で過ごしています。つまり、外で用を足していて、そのまま垂れ流し状態ということです。南アジアではトイレがない環境で過ごしている人が人口の44%にも達しています。

野外で用を足すことは、川や湖などの水源を直接汚染することにつながります。このように安全な水が確保できない環境のもとで、毎日、5歳未満の子どもが5000人も死亡しているのです。

「水不足」は加速する

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今から約40年後の2050年になれば、世界の人口は90億人を超える見込みです。その結果、40億人もの人間が水不足の危機に直面することになります。

地球の約70%を占める面積は「水」です。約14億立方キロメートルもの「水」があります。ところが、わたしたちが実際に飲み水や工業水などに使えるのは、この中のたった0.01%に過ぎません。

地球にある「水」のほとんどが海水に覆われており、その割合は約97.5%です。残りの2.5%のうち、約7割が氷山・氷河のため、飲み水や工業用水として使える水は約0.7%になります。しかし、そのうちの約9割が地下に眠っている地下水のため、約0.075%が残りとなり、さらに人間が直接「水」として採取できる湖や河川は限られてくるため、結局0.01%しか使えない状況なのです。

このことから、世界人口が増えれば増えるほど「安全な飲み水」を確保することが難しくなります。そのため、現在では「海水から飲み水を生み出す手法」がいろいろと研究されていますが、現時点では、「多くの変換エネルギーが必要」、「設備が大掛かりになるためコストがかかる」などの課題が山積みです。

わたしたちにできること

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ハンバーガー1個を作るのに必要な水の量をご存知ですか。それは、なんと約1000リットルです。500mlのペットボトル2万本もの水が必要なのです。

これは、ハンバーガーの材料であるハンバーグやパンの製造工程までさかのぼり、それぞれの段階で使用された水の量を調べ、トータルでどの程度の水が消費されたかを計算して出したものです。

その他にも、牛丼1杯:2000リットル、ポテトチップス1袋:185リットルなど、わたしたちに直接見えない「水」が身の回りで大量に消費されているのです。

一方、現在の日本の食糧自給率(カロリーベース)は約40%です。つまり食料の半分以上を輸入に頼っているため、他の国からの輸入がストップした時点で、深刻な食糧不足に陥ってしまいます。しかも、先ほど紹介したハンバーガーのように、食料を自給するには「多くの水」が必要になります。

たとえば、食料自給率をカロリーベースで10%上げようとすると、水が140億トン必要です。これをまかなうには、日本最大級の水力用発電ダム・黒西ダムが70個も必要なのです。

現在では、非常に安い値段で食料や身の回りのものが入手できますが、それらは全て目に見えない「水」を使ってできたものです。つまり、大量消費は「水」のムダ使いにほかなりません。

「水」の大切さを理解した今、必要なもの以外はできるだけ買わない、食べ物を粗末にしない、といった自分にできることからはじめてみてはどうでしょうか。

最後に

「水」は人間だけでなく、動物や植物など地球にとって必要不可欠のものです。日本で暮らしていると、「安全な水」がいつでも飲めてあたり前の生活になれてしまっていますが、未来も同じ状況であるとは限りません。そのため、今できることからはじめてみてはどうでしょうか。それが世界の子どもたちの命を救うことにつながるかもしれません。

◆参考にした本の紹介

『水に流せない「水」の話 常識がひっくり返る60の不思議』
著者吉村 和就
価格540円
文庫本209ページ
出版社角川書店
発売日2012/07/25

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