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未来で活躍できる人材になるための『三つのシフト』

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終身雇用が保証されなくなった今、会社に在籍することで安心していては、近い将来、大きな痛手を受けることになるかもしれません。

『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』

そこで今回は、未来で活躍できる人材になるために、働き方、考え方をどうシフトしていくべきか、本書を参考に考えてみたいと思います。

第一のシフト:「ゼネラリスト」から「スペシャリスト」へ

ゼネラリストであることの利点はリスクを抑えられることにあった。少しずつであっても多くの分野の知識や技能をもっているので、自分が身につけた知識や技能のうちのいくつかが価値を失ってもダメージは限られていた。しかし未来の世界では、浅い知識や技能では用をなさなくなるので、その戦略は通用しない。

以前であれば、偉い人が書いた高い本を読まなければ得られないような知識であっても、今は"Wikipedia"や"Google"などで検索すれば簡単に得ることができます。つまり、誰でも簡単に情報が得られるようになった今、調べれば理解できるような「浅い知識」では個人の能力とみなされない時代に入っているのです。

また、仕事においても、誰かが考えた仕組みを使って部門間の調整をするような、いわゆる「専門性の低いゼネラリスト的なマネジメント技能」は、特定の企業以外では通用しませんし、他の人でも替えがききます。

その一方で、赤字経営を回避するために、ゼネラリストがキャリアの途中でリストラされるケースが増えています。そうなると、一社限定の知識や人脈、広く浅い技能を持っていても大した役には立ちません。

そこで、広く浅い知識を持っている「ゼネラリスト」から高度な専門技能を持った「スペシャリスト」にシフトしていく必要があるのです。

専門的な技能に磨きをかけたいと思えば、慌ただしい時間の流れに身を任せようという誘惑を断ち切り、10000時間とは言わないまでも、ある程度まとまった時間を観察と学習のために確保する意思をもたなくてはならない。

慌ただしく細切れの仕事をこなしていると、忙しいことで「会社に必要とされている」と感じ、細切れの仕事は結果が出やすいことから「すぐにアウトプットを出せる能力がある」と考えてしまいがちですが、実は専門技能はあまり身についていません。なんらかの専門技能を磨くためには時間と集中が必要ですが、慌ただしく細切れの仕事に追われる日々を送ってしまうと、この両方がかけてしまうからです。

創造性を刺激し、新しいアイディアを生み出す上で、"遊び"がきわめて重要であることはよく知られていますが、仕事を遊びと思える環境、つまり、時間と空間にゆとりがある環境で働かなければ専門性を身につけることは難しいのです。

また、あまりにも忙しくなると、仕事の手を休めて、自分より高度な技能の持ち主の振る舞いを観察する時間もなくなります。しかし、自分の技能を高めるためには、達人の仕事ぶりを観察し、自分との細かな違いを知ることが不可欠なのです。

誰でも慌ただしい時間の中に身をおくほうが充実していると感じますが、その誘惑を断ち切る必要があります。そして、すぐに結果が出なくても専門分野を磨き続ける努力が必要なのです。

未来の世界でニーズが高まりそうなジャンルと職業を選び、浅い知識や技能ではなく、高度な専門知識と技能を身につける。その後も必要に応じて、ほかの分野の専門知識と技能の習得を続ける。

せっかく高度な専門技能を持った「スペシャリスト」になっても、今後先細りする、または、同じような「スペシャリスト」が大勢いるような分野では、未来の世界でのニーズはなくなります。グローバル化が本格的に進んでいる今、自分よりも安い賃金で働く「スペシャリスト」が大勢いるからです。

そのため、未来の世界でニーズが高まりそうなジャンルと職業を自分のアタマで考え、選択し、そこに多くの時間を投資する必要があります。

もちろんその後も、自分の能力を高めたり、新しい人的ネットワークを築いたりすることを通じて、他の専門分野に移動したり、脱皮したりすることを繰り返さなければいけません。

自分の能力を取引相手に納得させる材料を確立する。

自分でいくら「この分野のスペシャリストだ!」と宣言しても、相手に納得してもらえなければ意味がありません。

よく「私はアイディアを出すのが得意です。」という人がいますが、「では、あなたが考えたアイディアで実現したことは?」と聞くと、何もなかったり、非常に限られた狭い範囲で、社会的貢献度がないようなアイディアだったりします。これでは「アイディアを出すのが得意」というのは誰にも認めてもらえませんよね。

つまり、自分の能力を相手が納得できるカタチで示す必要があるのです。いわゆるセルフマーケティングです。

セルフマーケティングについては、別の機会に記事にしたいと思いますが、自分がやった仕事の結果を見える形で残しておく必要があるということです。

第二のシフト:「孤独に競い合う生きかた」から「ほかの人と関わり協力しあう生きかた」へ

目指すべきは、自分を中心に据えつつも、ほかの人たちとの強い関わりを保った働き方を見いだすこと。

今までは「人を蹴落としてでも出世する」とか「興味があり結果が出そうな仕事を他の人より先にとる」というような個々人同士が競い合う生きかたをしていましたが、そうではなく、「他の人たちと本当の意味で協力して結果を出していく」生きかたにシフトしていく必要があるということです。

あまりにも多忙な日々を送らざるをえないのは、多くの場合、あらゆることを自分でやろうとしすぎているのが原因です。強力な人的ネットワークを築ければ、自分の肩にのしかかる負担を分散することができます。

もちろん、自分自身が他の人と仕事がシェアできる、または、してもらえるだけの専門性を持っていることが前提になります。何の専門性も持たず、あれこれ口だしするような人間では誰からも相手にされません。

自分の専門性と協力者たちの専門性を活かして協力しあう生きかたにシフトする必要があるということです。

第三のシフト:「大量消費を志向するライフスタイル」から「意識と経験を重んじるバランスの取れたライフスタイル」へ

消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的になにかを生み出す人生に転換することである。

車を持っている、家を持っている、多くのお金を持っている、贅沢な暮らしをしている、といった「大量消費を志向するライフスタイル」から、仕事を通して誰かの役に立った、勉強することで新しい視点が得られた、といった「意識と経験を重んじるバランスの取れたライフスタイル」にシフトしていく必要があるということです。

「大量消費を志向するライフスタイル」には限度がありません。たとえば、食事で考えてみると、最初は贅沢な食事であってたとしても、それに慣れてしまえば普通と感じ、それ以上の贅沢な食事を求めるようになります。つまり、自分の欲望を満たすために、際限なくより贅沢なものを手に入れようとするのです。

その結果残るものといえば、自分の欲望が満たせないという飢餓感と、人より自分のほうが優れているという優越感だけです。

「意識と経験を重んじるバランスの取れたライフスタイル」では、他に答えを求めるのではなく、自分自身に答えを求める生きかたになります。「自分はこうなりたい」「誰かの役に立ちたい」と真剣に思えば、情熱的に何かを生み出す努力をするはずです。

つまり、「モノや環境に答えを求める生きかた」から「自分の考えや経験を重視する情熱的な生きかた」にシフトする必要があるということです。

最後に

未来で活躍できる人材になるためには、「専門性を持つ」「協力できるネットワークを構築する」「情熱的な生きかたをする」の三つのシフトが必要であることがわかりました。私自身、今まで以上に「専門性を持つ」ことを意識して仕事に取り組み、多くの人に貢献できる人材に成長していきたいと思います。

◆参考にした本の紹介

『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』
著者リンダ・グラットン
価格2,100円
ハードカバー402ページ
出版社プレジデント社
発売日2012/07/28

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